山本美次 昭和45 年(1970)学油
2024年3月16~6月16日
泉美術館
東京やフランスで学び、郷里・広島を拠点に活躍する山本美次(やまもとみつぎ)は、1949(昭和24)年に現在の広島県廿日市市で生まれました。幼くして肉親(弟と父親)を相次いで亡くし、絵を描くことに没頭した山本は、画家・麻生三郎の絵画に覚れて武蔵野美術大学に進学、油絵を学びました。卒業後の1972(同47)年に渡仏し、およそ3年間エコール・ド・ルーヴル(ルーヴル美術館での模写研究)、パリ国立高等美術学校(古典技法科、銅版画科)に在籍しました。
帰国後はグループ展や個展を重ね、独自の画境を深化させていきます。またヨーロッパでの模写研修も継続、1977~78(同52~53)年にはレオナルド・ダ・ヴィンチ(岩窟のマリア)などに取り組みました。
本展覧会では、画家の初期から最新作までを幅広く紹介いたします(会期中、前期・後期で作品を多数入れ替えます)。滞欧時の模写作品、初期の自画像、強い個性を放つ人物画、代表的なモチーフであるりんごの諸作など、作品約80点により、多彩な山本美次の絵画世界をお楽しみください。



